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過去に類似ウイルス感染? 新型インフル 高齢者に免疫の可能性

過去に類似ウイルス感染? 新型インフル 高齢者に免疫の可能性
http://www.business-i.jp/news/bb-page/news/200905090039a.nwc
 新型インフルエンザ・ウイルスは、10年以上前に人から豚に感染したウイルスが豚の体内で変異した-。米国で発表されたこの研究結果に基づけば、新型ウイルスがなぜ高齢者より30~40代の人に感染しやすいのかが説明できるかもしれない。

 米セントルイス大学のインフルエンザ専門家、ロバート・ベルシェ氏は、70年前に新型インフルエンザ・ウイルスの原型に感染した経験がある高齢者は、新型インフルエンザに何らかの免疫を持っている可能性があると説明する。

 米疾病対策センター(CDC)によると、インフルエンザで入院した人のうち30~44歳の年齢層が占める割合は、通常の季節性インフルエンザより新型インフルエンザの方が高かった。ベルシェ氏は、このことが若年成人は高齢者より新型インフルエンザ・ウイルスに対する抵抗力が小さいことを示唆していると指摘する。

 「高齢者はおそらく1930~40年代、類似のウイルスに感染したのではないか」。ベルシェ氏は7日の電話インタビューでこう話し、「高齢者は季節性インフルエンザへの感染で免疫ができた可能性がある」と指摘した。

 一方、ファティマ・ダウッド氏率いるCDCの研究グループが7日に発表した研究結果では、米国で新型インフルエンザへの感染が確認された人のうち、51歳以上の患者の割合は5%で、およそ6割が18歳以下だった。

 CDCは現在、10代の感染者が多い理由を調査しているが、ダウッド氏は公衆衛生当局が学校で感染状況を調査したため、若年層での症例が多く報告されて、高齢者の感染は見逃された可能性があると説明する。

 ジョージ・ワシントン大学の研究者、ローン・シモンセン氏は、通常の季節性インフルエンザは、主に幼児や高齢者に深刻な症状をもたらす傾向があるが、過去の世界的大流行では状況が異なると話す。

 例えば1918年に流行したスペイン風邪は推計5000万人の犠牲者を出したが、デンマークのコペンハーゲンに残る記録では、20~40歳の若年成人がこのウイルスに脆弱(ぜいじゃく)だった。

 シモンセン氏は、公衆衛生当局は幼年・高齢者といった通常のリスク層より、第一感染者の多い年齢層への優先的なワクチン接種を検討すべきだということが示唆されると語る。

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