WHO、警戒水準「5」に引き上げ 新型インフル
WHO、警戒水準「5」に引き上げ 新型インフル
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090430NTE2INK1429042009.html
【ジュネーブ=藤田剛】世界保健機関(WHO)は29日夜(日本時間30日朝)、豚インフルエンザから変異した新型インフルエンザが世界各国に広がったことを受け、世界の警戒水準(フェーズ)を1段階上の「5」(2カ国以上で人から人への感染が拡大)に引き上げた。WHOが世界的大流行(パンデミック)が差し迫っていることを宣言した形で、世界の経済に大きな影響を与えそうだ。
【新型インフル】フェーズ5に引き上げ WHO
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090430/bdy0904300610003-n1.htm
新型インフルエンザについてフェーズ「5」へ引き上げると発表した世界保健機関(WHO)のマーガレット・チャン事務局長(AP) 【ニューヨーク=松尾理也】新型インフルエンザの感染が拡大する中、世界保健機関(WHO)のマーガレット・チャン事務局長は29日夜(日本時間30日未明)、警戒水準(フェーズ)を現在の「4」から、世界的大流行(パンデミック)の一歩手前で、複数の国で人から人への感染が進んでいる証拠があることを示す「5」へ引き上げると発表した。チャン事務局長は「パンデミックが差し迫っているとの強い警告」と述べ、人類全体が深刻な危機にさらされているとの認識を示した。
フェーズ5は、新型ウイルスによる感染が単独の地域内だけにとどまらず、少なくとも2つ以上の地域で発生するに至った場合に宣告される。新型インフルエンザの警戒レベルは6段階で、もっとも高いフェーズ6はパンデミックの発生を意味する。
警戒水準を引き上げた理由として、チャン事務局長は、メキシコや米国で、持続的な人から人への感染が確認されたことを挙げ、大流行に向けて高いレベルでの警戒態勢を維持するよう各国に要請した。
また、チャン事務局長は、新型インフルエンザは非常に早いスピードで進化しており、各国による極めて深刻な封じ込めへの取り組みが必要だと語った。同席したフクダ事務局長補代理も、新型インフルエンザが「大流行は初期段階にある」との認識を示した。
新型インフルエンザの感染者は世界的に拡大する傾向にあり、最大被害国のメキシコでは約2500人の感染が疑われ、うち159人が死亡したとみられる。米国でも91人の感染が確認され、被害は計10カ国に広がっている。
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日本の厚生労働省は引き続き、水際での新型インフルエンザウイルスの侵入を阻止する作業を進めていく方針。
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