ニュース

厚生労働省:医療、学校などの運用指針を発表

インフル 軽症患者は自宅療養
http://www.nhk.or.jp/news/k10013736771000.html
厚生労働省は、新型インフルエンザ対策の新しい運用指針を19日公表し、原則、すべての医療機関で患者の診療を行い、重症化するおそれのある人が確実に入院治療を受けられるよう症状が軽い患者は自宅療養に切り替えることを決めました。

これまでの国の運用指針では、国内を「急速に感染者が増加している地域」と「感染者が少ない地域」に分け、感染者が少ない地域では「発熱外来」で診療し、患者は全員入院させて感染の防止を徹底するとしてきました。しかし、国内国外で感染者が増え続け、事実上感染の拡大を防ぐことが難しくなったことから、新しい指針では、これまでの地域分けを廃止し患者の重症化を防ぐ対策に重点を移すとしています。具体的には、患者の診療は院内感染を防ぐ対策をとったうえで、原則、すべての医療機関で行い、重症化するおそれのある人が確実に入院治療を受けられるよう症状の軽い患者は自宅療養に切り替えます。これに伴い、かかりつけの医師がいる人は受診の前に自治体が設ける「発熱相談センター」に連絡をする必要がなくなります。また、インフルエンザ治療薬の予防投与は、妊婦や糖尿病の患者など重症化するリスクの高い人に対象を絞ります。さらに、すべての感染者の把握をやめ、学校での集団感染やウイルスの毒性の変化など、大流行を防ぐための情報収集を強化するとしています。一方、検疫所で行っているウイルスの遺伝子検査は、入国者に集団感染の疑いがある場合に限定します。厚生労働省は、準備が整いしだい、順次対策を切り替えることにしています。

厚生労働省:医療の確保、検疫、学校・保育施設等の臨時休業の要請等に関する運用指針(改定版)
http://www-bm.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/2009/06/0619-01.html

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60才以上には免疫がある?

60才以上にスペインインフルエンザから得られた
新型H1N1へ免疫がある説ですが、CDCの報告をみると、
多少の交差免疫があるのは33%の人だけでした。

5/8メキシコ政府発表の年代別致死率は、60才以上で
15.4%と突出してます。
予防を一番念入りにし、患者との接触はなるべく避ける
必要があるのは、60才以上なのかもしれません。

ProMedML日本語訳 竹川先生のボランティア訳です。
●05-22(0522-0080)#C#インフルエンザA(H1N1)-世界各国(39)
Serum Cross-Reactive Antibody Response to a Novel Influenza A (H1N1) Virus
After Vaccination with Seasonal Influenza Vaccine
情報源:MMWR Weekly 58(19);521-524 、2009年5月22日。
http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm5819a1.htm?s_cid=mm5819a1_e
CDCは、ワクチンの研究用に保存されていた、2005-06, 2006-07, 2007-08, or 2008-09インフルエンザシーズ
ンの、ワクチン接種前後の小児と成人の血清検体を用いて、新型インフルエンザ
A(H1N1)ウイルスへの交差反応性抗体レベルについて調査した。この結果、ワクチン
接種前には、小児においては、新型インフルエンザA(H1N1)への交差反応性のある抗
体は確認されなかった。成人においては、接種前の18-64才の年齢層の6-9%に交差反
応性抗体が認められ、60歳以上では33%に認められた。

http://promed-g.blogspot.com/2009/05/200959.html
[4] Mexico - MOH update (08:30 GMT -5)
情報源: Secretaria de Salud website (MOH) [Trans.]、2009年5月8日。
患者の年齢分布:症例数 (%) /死者数(%) / 致死率(CFR)
0-9 years: 316 (26.2) / 2 (4.8) / 0.6
10-19 years: 303 (25.2) / 2 (4.8) / 0.7
20-29 years: 243 (20.2) / 16 (38.1) / 4.1
30-39 years: 130 (10.8) 9 (21.4) / 6.9
40-49 years: 105 (8.7) / 5 (11.9) / 4.8
50-59 years: 76 (6.3) / 4 (9.5) / 5.3
60 and older: 26 (2.2) / 4 (9.5) / 15.4
ND (not determined) 5 (0.4)
合計: 1204 (42)

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「警告!!新型インフル第2波への備え」

一部のみ引用

「警告!!新型インフル第2波への備え」
http://www.mbs.jp/voice/special/200906/17_20957.shtml
新型インフルエンザの感染者が国内で初めて確認されてから1か月がたちました。

マスク姿であふれた関西も落ち着きを取り戻していますが、今年の秋以降、再び流行する可能性も指摘されています。

流行の第2波は、学生など若い世代だけでなく、高齢者が要注意だと専門医は指摘します。

しかし、今、その備えは十分とはいえません。

こうした事態を受け、専門医でつくる日本感染症学会が緊急提言を発表。

全国の医師たちに、過去の新型インフルエンザ流行の実態から学ぶよう呼びかけました。

感染は今後も確実に広がるというのです。


<倉敷中央病院・石田直医師>
「20世紀に人類が経験した新型インフルエンザは、いずれも複数回、流行がみられた。最初の1~2年で国民の25~50%がかかるといわれてまして、数年でほぼ全員がかかるんじゃないかといわれています。言い換えれば、国民の大多数がかかって免疫ができないと、なかなか流行はおさまらない」

4,000万人が死亡した1918年のスペイン風邪に始まり、20世紀、世界は3度の新型インフルエンザを経験しました。

<当時の「ニュース映画」>
「流行性感冒が猛威をふるい、全国で300万人の人々が感染し、500人を突破する死亡者まで出る騒ぎとなったのは、昭和32年11月のことでした」

1957年のアジアかぜでは、流行の始まりからわずか半年で日本国民の56%が感染したという記録もあります。

<当時の「ニュース映画」>
「自衛隊でも集団的に患者が発生。医務室は大入り満員で訓練も休止となってしまいました。動物園でも大事なチンパンジー君にお客さんからかぜをうつされてはたいへんと、さっそく人間並みに手当てをする騒ぎ」

過去の新型インフルエンザの広がり方をみると、ある共通した特徴があります。

<倉敷中央病院・石田直医師>
「今までの新型の歴史を見ると、発現当初はいずれも若い方を中心に被害が広がる。若い人は免疫がほとんどないので、最初にかかりやすい。時間が経過して、若い人に免疫ができて高齢者とかわらないようになると、今度は抵抗力がもともと弱くてリスクのある高齢者を中心に患者が増える」

日本では、気温が低くなるこの秋以降に流行の第2波がくると指摘されています。

そのとき、最も注意しなければならないのは、抵抗力の弱い高齢者なのです。

<森口病院・森口英世医師>
「左の肘のちょっと上ですね」


今、多くの医師が高齢者にすすめているのが、肺炎球菌ワクチンです。

このワクチンは、肺炎球菌という細菌が引き起こす肺炎などの感染症を予防するためのものです。

高齢者や持病のある人がインフルエンザで最も警戒しなければならないのは、肺炎の併発です。

季節性インフルエンザで毎年およそ1万人が死亡するその原因の大部分は、肺炎なのです。

<患者>
「持病があって、高血圧とか糖尿病とか脳出血をおこして退院してまだ1年ぐらい。リスクをちょっとでも少なくしておきたい」

<森口病院・森口英世医師>
「肺炎になる率を半分におさえる。肺炎に入院するお年寄りも多いが入院する率も半分に減る。かなり有効と思われる。値段がちょっと高いのが欠点」

保険が適用されないため、接種費用は6,000円から8,000円程度かかります。

大阪府富田林市は3,000円の公費助成を行っていますが、助成を行う自治体は全国で98か所しかありません。


また、現在の医療制度では、このワクチンは一生に1度しか接種できません。

ただし、その効果は5年から10年続くと言われています。

<倉敷中央病院・石田直医師>
「普通の季節性インフルエンザでも年間1万人が亡くなる。(新型インフルエンザでは)感染者の分母が大きくなるので、多い死亡者というのは考えられる。高齢者の方、重症化するリスクのある方は肺炎球菌ワクチンの接種もぜひ考えてほしい」

今のところ、新型インフルエンザの毒性は強くはありません。

しかし、秋以降に流行の第2波が予想される中、感染しても重症化しないように、抵抗力の弱い人たちを守る対策が必要です。

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妊娠中の抗ウイルス薬使用について

妊娠中の方は主治医の先生にご相談ください。

ProMEDML日本語訳より 竹川先生のボランティア訳です。

●06-15(0617-0010)#C#インフルエンザA(H1N1)-世界各国(65):妊娠中の抗ウイルス
薬使用について
Flu drugs relatively safe for pregnant and breast-feeding women
妊婦および授乳婦のインフルエンザ薬使用は、比較的安全である
情報源:Edmonton Sun, News Canada, The Canadian Press report、2009年6月15
日。
http://www.edmontonsun.com/news/canada/2009/06/15/9806136.html
抗ウイルス薬であるTamiflu and Relenzaは、妊婦や授乳婦に処方されても比較的安
全であると、以前からの公開されていないエビデンスも含めたレビューの著者らが述
べた[Mod.CP注-Tamiflu and Relenza は、ノイラミニダーゼ阻害薬oseltamivirの
proprietary preparations(専売薬)である。Tamifluは経口で、Relenzaは
intranasally(sic 経鼻)で投与される..??(GSKの能書にもoral inhalationとあ
りますが、一方でintranasalに関する報告も散見されます、訳者注)]。6月15日付の
電子版the Canadian Medical Association Journal誌に掲載されたこの研究結果によ
ると、妊娠女性に対しては、Tamifluが最適の選択薬であるが、授乳婦がインフルエ
ンザに感染した場合は、いずれの薬剤も安全に使用できるとしている。このレビュー
研究により、豚インフルエンザ(H1N1)ウイルスに感染し、抗ウイルス薬の使用に不安
を感じている女性の助けになるかも知れない。妊娠女性は、非妊娠女性よりも、季節
性インフルエンザにおける合併症のリスクが高い。過去数回のパンデミックで得られ
た証拠として、妊娠女性はパンデミックインフルエンザウイルスにより、特に重症化
しやすいことが示唆されている。現在のパンデミックにおいて、このようなリスクの
高い(妊婦の)患者の治療をためらうべきではないと、senior authorで、Toronto's
Hospital for Sick Childrenの部長であるDr. Itoは述べた。リスク対効果の点で言
えば、たとえthe 1st trimester(妊娠前期)であっても、妊婦に抗ウイルス薬を使
用することは、利益の方がかなり大きいことは言うまでもないと説明した。

the Motherisk Program at Sick Kids および the Japan Drug Information Institute
in Pregnancy所属の著者らは、妊婦と授乳婦の抗ウイルス薬使用に関して得られた
データの吟味を行った。彼らは、限定的なエビデンスであることを認めた上で、パン
デミック時に妊婦が抗ウイルス薬を使用した場合に、何が生じるかに注意することが
重要であると述べている。事象の発生後に製薬メーカーに蓄積されている使用報告に
加え、日本でthe 1st trimesterにTamifluを使用した90人の妊娠女性についての、未
公開の追跡データも発見した。The 1st trimesterとは、母親が曝露した化学物質や
薬剤の影響が最も心配される期間であり、発達中の胎児への有害作用が懸念される時
期である。(妊娠中にTamifluを服用した)これらの女性のうち、birth defect(出
生時の異常)が認められた出産例はわずか1例であった。一般人口における出生時異
常の確率は1-3%とされている。この数字からすれば、Tamiflu服用者での発生率は高
いとは言えず、唯一の発生例は偶然発生したもので、薬剤への曝露の結果ではないこ
とが示唆される。別の研究では、ヒトの胎盤を使って、胎盤に取り込まれたTamiflu
の胎児移行が検討されている。Itoによると、the other end(胎児側?)でかなり低い
薬剤濃度であった場合でも、(胎盤では)Tamifluが高濃度である必要があったと述
べている。筆者らは、妊婦が新型のH1N1インフルエンザに感染した場合、2種類ある
インフルエンザ薬のうち、おそらくTamifluがより良い選択肢になることを示唆して
いる。Tamifluの方が、妊娠中の使用の安全性に関するデータが多いことがその理由
である。しかし、授乳婦に関しては、TamifluもRelenzaもともに乳汁中の分泌はごく
わずかであることから、いずれも使用可能とされた。この論文で、いずれの薬剤に
も、胎内で曝露した場合の胎児への成長・発達に対する影響は認められなかったと述
べられている。米CDCは先週[2日の週]、豚インフルエンザ[H1N1]に感染した妊婦の一
部が、胎児へのリスクを恐れて、抗ウイルス薬の服用を拒んでいるとの報告があるこ
とを明らかにしている。
[Mod.CP注-The United States Food and Drug Administration (FDA 米食品医薬品
局) は、豚インフルエンザとも呼ばれている、2009年インフルエンザA(H1N1)の治療
と予防に対するoseltamivir (Tamiflu)の使用に、緊急承認を与えた。H1N1インフル
エンザの治療および予防に関して、成人および1才未満も含む小児へのOseltamivirの
使用が可能となった。]
CDC specific information about the use of oseltamivir for H1N1 flu 
http://www.cdc.gov/swineflu/eua/tamiflu.htm
The full text of the paper in the Canadian Medical Association journal
entitled "Safety of neuraminidase inhibitors against novel influenza A
(H1N1) in pregnant and breastfeeding women 
http://www.cmaj.ca/cgi/rapidpdf/cmaj.090866

渡航者のための感染症情報
FORTH(厚労省検疫所) 
http://www.forth.go.jp/cgi-bin/promed/search.cgi   
ProMED-mail http://www.promedmail.org/pls/otn/f?p=2400:1000:
ProMED-mail和訳ブログ http://promed-g.blogspot.com/

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ニューヨークの重症例でウイルス性肺炎:海外で勢い増す新型インフルエンザ  米国ニューヨークで重症化例が急増中

ニューヨークの重症例でウイルス性肺炎、押谷先生講演録

海外で勢い増す新型インフルエンザ
米国ニューヨークで重症化例が急増中
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/200906/511192.html
 「米国では、新型インフルエンザの死亡者が連日増えている。6月12日までに累計で45人が死亡し、全米で1000人以上が入院している。入院者数や死亡者数は今後も増加する可能性が高い」。6月13日、東京国際フォーラムで開催された第49回日本呼吸器学会学術講演会(会長:東京女子医大内科学第一講座永井厚志氏)で、東北大微生物学分野教授の押谷仁氏が、米国ニューヨーク市の状況を紹介し、日本での新型インフルエンザ対策の一層の強化を訴えた。

 米国では現在、新型インフルエンザの死亡者数が増え続けている。米疾病対策センター(CDC)の発表では、6月12日までの累計で45人が死亡。全米で1000人以上が入院している。入院患者の大部分は重症の肺炎で入院しており、入院者数や死亡者数は今後さらに増加する可能性が高い。

 また、ニューヨーク市の発表によると、6月2日時点で入院患者341人、死亡7人だったのが、6月12日までのわず10日間で、入院者数567人、死亡15人と急増。全体の21%に当たる117人は、ICUでのケアが必要だった。

 ニューヨーク市では、当初の発症者は若年者が多かったが、最近では50~60歳代や小児の入院も増えている。押谷氏は「米国では、日本で言ういわゆる措置入院(隔離のための入院)を現在はほとんど行っていない。そのため、567人の入院患者の大部分の患者は実際に入院が必要な症状があったものと考えられる」と説明する。

 入院・死亡患者の背景に関しては、約8割が何らかのリスクファクターを持っていることが分かった。特に、喘息や慢性呼吸器疾患を有する患者や、妊婦などが多かった。

 死亡者15人の内訳は、14~65歳が中心で、小児や高齢者は少なかった。死亡者のうち11人が何らかのリスクを有しており。それ以外の4人にはリスクファクターがなかったが、肥満があった。なお、メキシコでも高度の肥満の死亡例が多いとの情報がある。

 重症化の病態や重症化の原因については、徐々に明らかになっている。押谷氏は、「患者の胸部X線写真などはまだほとんど公開されていないが、これまでに報告された症例の状況などから、重症化例の大部分は、インフルエンザによるウイルス性肺炎に急性呼吸促迫症候群(ARDS)を合併していたと考えられる」と話す。

 押谷氏は、新型インフルエンザで死亡した患者の剖検結果に関し、ニューヨークの医師から聞いた話を紹介。剖検した5例のいずれも、上気道から下気道まで高度にウイルスが増殖しており、ウイルスの複製量が通常の季節性のインフルエンザより桁はずれに多かったという。「ほとんどの人が新型インフルエンザに対する免疫を持っておらず、基礎疾患がある人や免疫が落ちている人は、ウイルスの増殖を全くコントロールできなくなっている可能性があるのではないか」と押谷氏は推測する。

 さらに、一部で多臓器不全のような例も見られており、サイトカインストームが起きている恐れもあるとした。2次性の細菌性については、少なくとも若年者の例では、主な重症化因子ではない可能性が高いという。

日本でも感染拡大の可能性大
 一方、日本での状況について押谷氏は、①感染源が特定されない例が多数見つかっている②感染していても、症状が軽く本人が気づいていない可能性がある③自宅待機などを避けるため、感染の恐れを自覚していても名乗り出ていない人がいる可能性がある④一部の自治体が新型インフルエンザへの感染を確定するPCR検査を積極的に行っていない――などの理由から、日本でも感染拡大が続いているはずだと訴えた。

 今回の新型インフルエンザは、ニューヨークや関西の例を見ても、感染性はかなり高い。本格的なシーズンに今回のウイルスの流行を経験した国はまだなく、このウイルスの感染力や毒性がどんなものなのか、全体像はまだ見えていない。「メキシコなどでの流行は、一見大規模に思えるかもしれないが、まだごく初期のパンデミックと考えるべき」との見解も示した。

 現在、オーストラリアのメルボルンなどで感染が急速に拡大しており、今後、南半球がシーズンを迎える7~8月に状況がどのように変化するかが注目される。日本でも若年者を中心に患者が見つかっているが、地域で感染が拡大し、呼吸器疾患を有する人や妊婦などのリスクがある人に感染すると、重症化する例が増える可能性がある。引き続き、一層の警戒が必要だろう。

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国、自治体は新型インフルエンザ感染者が出ても隠してるか?

検査室でPCR検査ができる大規模病院も多く
隠すことは不可能な体制になってます。

全国のインフルエンザ定点医療機関からの検体は、
全例PCR検査されてます。

季節性インフルエンザも流行してます。
これは海外でも同じです。

機械と人員の関係でPCR検査できる検体の数に限りがある以上、
入院するような肺炎患者、市中だと集団発生の疑い例が優先されます。

余談ですが、検査機器をむやみに増やすより、
人工呼吸器を購入したほうが助かる人が増えます。

デマは二次災害を起こすだけです。
ネットの情報を鵜呑みにしないようにしましょう。

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第一波で感染したら免疫がつく?

それは過去の例の結果論です。
今の新型インフルエンザに当てはまるかどうかは分かりません。
 
・インフルエンザウイルスは変異しやすく、突発的に致死率が上がったり下がったりします。
すでにオランダでアミノ酸か塩基ひとつ変異して、感染力が増したウイルスが
見つかってます。この場合は他の人へ感染してないので助かりました。
2-3個の変異で体内での増殖率が増すとのニュースもありました。

・季節性インフルエンザも流行してますので、区別できません。
検体の検査は地域での発生後は入院患者さん中心となります。

・感染者は発症前からウイルスを排出します。
周りの人、そのご家族に重症化しやすいハイリスクな人はいませんか?

・発症者数のピークに重なる可能性があります。
自分は絶対に重症化しないと言い切れますか?

・感染者が増えると、それだけ医療機関に負担になり
重症患者さんの治療が行き届かなくなり、死亡者数が増えます。

・仮説のひとつであり、検証されてません。

ネットの情報を鵜呑みにしないようにしましょう。

【新型インフル】感染目的でパーティー!? 米当局「やめて」
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090511/amr0905110900004-n1.htm
 新型インフルエンザの感染が拡大している米国で、わざと感染して免疫をつけようという「感染パーティー」が話題になり、米保健当局が20日までに「本人と周りの子供らを危険にさらす」と警告する事態になった。

 専門家によると、こうした方法は感染第二波に対する免疫がつく確証がない上、個人の健康状態によっては重症化したり、家族や同僚に感染を広げたりする恐れがあるという。

 ニューヨーク・タイムズ紙などによると、この種のパーティーは近所で水ぼうそうなどに感染した子供が出た際、ワクチン接種を嫌う親が子供に免疫をつけさせるためにわざと感染させる集会で「チキンポックス(水ぼうそう)パーティー」などと呼ばれる。

 疾病対策センター(CDC)のベッサー所長代行は「大きな間違い。(全体の傾向と)個人への影響は別だ」と述べ、危険なパーティーを試さないよう呼び掛けている。(共同)

アメリカの医療体制はすでに混乱してます。
ProMEDML日本語訳より 竹内先生のボランティア訳です。

[2] 米国 - health care system
情報源: Bloomberg Press 、2009年6月4日。
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=newsarchive&sid=ah5TJ82PZ_T0
豚インフルエンザ感染流行が、米国の医療システムを凌駕していることが報告され
た。政府当局と医師らの間のコミュニケーションが十分に調整されず、WHOによる6段
階のパンデミック警戒スケールが、現場を混乱させたと、4日に発表された調査機関
の解析の中で述べられている。報告では、不安になった市民が救急室にあふれる一方
で、不法移民や無保険者らの受診が遅れたことが明らかにされている。CDCによる
と、H1N1インフルエンザウイルスにより米国では、11000人以上が感染し、17人が死
亡している。ほとんどの患者は、ウイルス感染により発熱と咳以外の症状を示さな
かったにも関わらず、WHOは、パンデミックが切迫している状況であることを意味す
る警戒レベルを5とした。危機が訪れる前に、システムの脆弱性を検証することが大
事と、この研究者らは報告している。H1N1は、我々の危機に対する初期対応能力の実
証テストとなっている、と述べたNPOの管理者は、数年前に比べてずっと進歩してい
るものの、今回のアウトブレイクで、政府当局の備えに深刻な問題点があることがあ
ぶりだされた、と指摘した。この報告では、公衆衛生のインフラ整備(強化)のための
10の勧告が示されており、この中には、州および各自治体の衛生当局のjob cuts(雇
用削減)の停止、緊急時の無保険の国民への医療提供、新規患者の増加に対応する医
療施設への支援などが含まれている。...

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新型インフルエンザを乗り切るために  厚労大臣直属 専門家チームのコメント

みなさん、ぜひお読みになってください。

厚労大臣直属 専門家チームのコメント

http://georgebest1969.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-8f67.html

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研修医の先生方向けの文書ですが、一般の人にも

参考になる三段落目からコピペさせて頂きました。

共有資料3 「研修医の皆さんへ」(神戸大学 岩田教授)
http://blog.goo.ne.jp/idconsult/e/73486a4e5cecf80e64c6c2997cdda2a8
・あなたが不安に思っているときは、それ以上に周りはもっと不安かも知れません。自分の不安は5秒間だけ棚上げにして、まずは周りの不安に対応してあげてください。豚インフルのリスクは、少なくとも僕たちが今知っている限り、かつて遭遇した感染症のリスクをむちゃくちゃに逸脱しているわけではありません。北京にいたときは、在住日本人がSARSのリスクにおののいてパニックに陥りましたが、実際にはそれよりもはるかに死亡者の多かった交通事故には全く無頓着でした。ぼくたちはリスクをまっとうに見つめる訓練を受けておらず、しばしばリスクを歪めて捕らえてしまいます。普段の診療をちゃんとやっているのなら、豚インフルのリスクに不安を感じるのはいいとしても、パニックになる必要はありません。

・今分かっていることでベストを尽くしてください。分からないことはたくさんあります。なぜメキシコ?なぜメキシコでは死亡率が高いの?これからパンデミックになるの?分かりません。今、世界のどの専門家に訊いても分かりません。時間と気分に余裕のあるときにはこのような疑問に思考をめぐらせるのも楽しい知的遊戯ですが、現場でどがちゃかしているときは、時間の無駄以外の何者でもありません。知者と愚者を分けるのは、知識の多寡ではなく、自分が知らないこと、現時点ではわかり得ないこととそうでないものを峻別できるか否かにかかっています。そして、分からないことには素直に「分かりません」というのが誠実でまっとうな回答なのです。

・情報は一所懸命収集してください。でも、情報には「中腰」で対峙しましょう。炭疽菌事件では、米国CDCが「過去のデータ」を参照して郵便局員に「封をした郵便物から炭疽感染はない。いつもどおり仕事をしなさい」と言いました。それは間違いで、郵便局員の患者・死者がでてしまいました。未曾有の出来事では、過去のデータは参考になりますが、すがりつくほどの価値はありません。
「最新の」情報の多くはガセネタです。ガセネタだったことにむかつくのではなく、こういうときはガセネタが出やすいものである、と腹をくくってしまうのが一番です。他者を変えるのと、自分が変わるのでは、後者が圧倒的にらくちんです。

・自らの不安を否定する必要はありません。臆病なこともOKです。ぼくが北京で発熱患者を診療するとき、本当はこわくてこわくて嫌で嫌で仕方がありませんでした。危険に対してなんのためらいもなく飛び込んでいくのは、ノミが人を咬みに行くような蛮行で、それを「勇気」とは呼びません。勇気とは恐怖を認識しつつ、その恐怖に震えおののきながら、それでも歯を食いしばってリスクと対峙する態度を言います。従って勇気とは臆病者特有の属性で、リスクフリーの強者は、定義からして勇気を持ち得ません。

・チームを大切にしてください。チーム医療とは、ただ集団で仕事をすることではありません。今の自分がチームの中でどのような立ち位置にあるのか考えてみてください。自分がチームに何が出来るか、考えてください。考えて分からなければ、チームリーダーに訊くのが大切です。自分が自分が、ではなく、チームのために自分がどこまで役に立てるか考えてください。タミフルをだれにどのくらい処方するかは、その施設でちゃんと決めておきましょう。「俺だけに適用されるルール」を作らないことがチーム医療では大切です。我を抑えて、チームのためにこころを尽くせば、チームのみんなもあなたのためにこころを尽くしてくれます。あなたに求められているのは、不眠不休でぶっ倒れるまで働き続ける勇者になることではなく、適度に休養を取って「ぶったおれない」ことなのです。

それをチームは望んでいるのです。

・ぼくは、大切な研修医の皆さんが安全に確実に着実に、この問題を乗り越えてくれることを、こころから祈っています。

2009年4月28日 神戸大学感染症内科 岩田健太郎

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WHOアドバイザーが語る新型インフルエンザ対策で今すべきこと

ぜひお読みください。
日本の第一波の予想もあります。

WHOアドバイザーが語る新型インフルエンザ対策で今すべきこと
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20090522/1026454/?P=1

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厚労省、医師らの休業補償検討へ 新インフル診察で感染の場合

厚労省、医師らの休業補償検討へ 新インフル診察で感染の場合
http://www.47news.jp/CN/200905/CN2009052201001023.html
 厚生労働省は22日、新型インフルエンザ感染者を診察した医師らが2次感染するなどして、入院や自宅待機を余儀なくされた場合の休業補償について、具体的な対応を検討する方針を明らかにした。

 同日決定した政府の新たな国内対策では、急速に患者数が増加している地域では、一般の病院や診療所にも「発熱外来」を設置して感染が疑われる患者の診察を容認している。

 その場合、専門的な設備が十分でないことから医師や看護師に感染が広がる恐れがあり、現場の医療関係者などから休業を余儀なくされた場合の補償を求める声が出ていた。

 これに対し厚労省はこれまで、一般患者と感染が疑われる患者との入り口を分離したり、午前と午後で診察時間を変えたりするなど感染を防ぐための措置を取ることが最優先などととして、金銭的な補償については慎重な姿勢だった。

 しかし22日に会見した同省の担当者は「自治体などからも要望する意見が出てきたので、どのような対応が取れるか考えていく」と発言、国として具体策を検討する意向を示した。

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